以前は、原因微生物が”大きな細菌”だと考えられており『メガバクテリア』と呼ばれていましたが、2000年にその正体が”真菌(酵母)”であることが判明し『マクロラブダス』または『AGY(Avian Gastric Yeast)』と呼ばれるようになりました。
セキセイインコに広く蔓延(27~64%)しており、その他コザクラインコ、ボタンインコ、オカメインコ、ブンチョウにも認められます。
軽度な感染では無症状ですが、進行すると胃炎が起こり、嘔吐・下痢・粒便(筋胃の機能異常による)といった症状を示します。また、胃がんの原因になるとも考えられており、少量のマクロラブダスしか見られなくても必ず治療を行わなければなりません。
治療は内服薬にておこないますが、胃粘膜内深くに存在するため、排便中にマクロラブダスが見られなくなってからも1ヶ月間は薬の投薬が必要です。
糞便検査で見逃されていることも少なくないため、慢性的な消化器症状でお悩みの方は一度ご相談ください。